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2018.07.19

平成30年慰霊祭が無事執り行われました

 去る6月30日(土)に宮森小学校内の仲よし地蔵前で平成30年度「石川・宮森小学校ジェット機墜落事件犠牲者慰霊祭」が執り行われました。今年の慰霊祭には例年を大きく上回る約150人の方が参加しました。開始直前に台風の影響による大雨に見舞われ、一時はどうなるものかと心配しましたが、慰霊祭が始まるや雨もあがり、最後まで晴れやかな空の下で執り行うことができました。 慰霊祭のはじめのほうで、呉屋比呂志氏の詩「だからお花あげる」の朗読があり、続けて石川中学2年生の金城南和さんが『ひまわりのえがお』を独唱しました。金城さんの透き通った歌声は参加者の胸を打ち、万雷の拍手に包まれました。主催者を代表して久高会長が「来年は60周年になる。入手したアメリカ公文書館の資料ではこれまで県民が知りえなかったことが克明に記されている。来年の発刊を期待してください。」とあいさつしました。宮森小学校6年生の普天間小花さんがあいさつに立ち、「実際にこの事故を体験してないけど、このジェット機墜落事件のことをもっと知って、二度とこんな事故が起こらないように広めていきたい」と意見を述べました。その後、うるま市の上間副市長、嘉手苅教育長、宮森小校長の玉那覇直美氏、石川ひまわりプロジェクト実行委員会実行委員長の伊波章夫氏から来賓あいさつをいただきました。

 今回、多くの方に参加していただいたことは、これまでの私たち石川・宮森630会の来年の60周年にむけた様々な取組み、アメリカ公文書館資料集の発刊にむけた翻訳作業の開始、平和メッセージ募集などの活動が県民の中に大きな共感をもって浸透していることの表われだと思います。他面、それは昨年来、激発している米軍による事件・事故が、59年前の事故の記憶と重なり、県民の意識の底に「墜落の恐怖」が現実的な危機感として芽生えつつあることの反映であるのかもしれません。いずれにせよ、私たち630会に対する社会的な注目度は日増しに高まっており、このことを真正面から受け止めて来年の60周年にむけてさらにスタッフ一同頑張りたいと思います。

独唱する金城南和さん
挨拶を述べる嘉手苅弘美うるま市教育長
普天間小花さん(宮森小6年)

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