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2021.07.03

2021年石川・宮森小ジェット機墜落事件犠牲者慰霊祭を執り行いました(6月30日)

6月30日(水)、午前10時から2021年度慰霊祭を宮森小学校で執り行いました。コロナ禍のため、今年も昨年同様、規模を縮小し、遺族と630会の理事のみに参加を限定して行いました。前日の大雨で一時はどうなることかと大変心配しましたが、当日は雨も降ることなく無事執り行うことができました。司会は630会理事の最若手の玉城愛さんが努めました。主催者を代表して久高会長は「米中の対立が激化する中で最近ジェット機の爆音が激しくなっている。宮森を平和を発信する拠点にしよう」と訴えました。遺族を代表して事故で叔母の久高徳子さん(当時小学2年)を亡くした富田なおりさんは、挨拶で次のように述べました。「2013年にこの世を去った私の母、久高律子は宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の体験者であり遺族でもありました」「母が亡くなる数年前より、宮森630会が立ち上がり、涙ながらに事故の事を語る母の姿を見るようになりました。癌を患い、残された時間が限られている中で母がやると決めた語り部を私は見守る事にしました」「今日現在も、戦闘機が空を飛び交っています。セミが鳴いてひまわりが咲く平和な今日でも62年前と同じ事故が起こらない保証などないのです。私自身も、当時の過去について詳しく知る勇気はまだありませんが、風化させない様にできる事として慰霊祭に参加しようと思いました」と。切々と語られる富田さんのお話を聞いて、参加者は事故を風化させず、次代に継承する気持ちを新たにしました。

 若者を代表して挨拶に立った国吉亮さん(宮森小学校第1期生、現うるま市議)は「事故発生から62年が経過し当時の事を知る人がどんどん減少している」「ジェット機墜落事故が過去の歴史とならないように私は卒業生としてこの悲惨な事故を次世代に伝えていく使命感を感じている」と力強く語りました。最後に伊波和信さんによる三線演奏が披露され、式典が締めくくられました。コロナ非常事態宣言真っ最中の今年の慰霊祭。参加者は30人と寂しい気もしましたが、このような困難な状況でも犠牲者を追悼し、平和な沖縄を希求する意思を明らかにできたことは意義あることだと思います。来年こそはコロナを終息させ、多くの県民の参加を実現したいものです。

約30人が参加

焼香

たくさんの花束が奉納されました

司会は理事最若手の玉城愛さん

久高会長

遺族代表:富田なおりさん

新垣校長

若者代表国吉亮

三線演奏する伊波和信さん

閉会の挨拶:西原洋子副会長

児童会の追悼式

一人ずつ平和の鐘を鳴らし、黙祷

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