新着情報

2018.07.31

普天間第2小学校教員24人が宮森小ジェット機墜落事件のフィールドワークを実施(7月27日)

 去る7月27日(金)普天間第2小学校の教員24人が当地を訪れ、宮森小ジェット機墜落事件のフィールドワークと当時の教員新里律子先生による講演会を行いました。旧石川庁舎での写真展示の見学後、石川保健相談センターで新里先生の講話を聴きました。新里先生は冒頭、翁長知事が辺野古埋立の承認撤回に向けた手続きを開始することを表明したことを受けて「これ以上沖縄に基地はつくらせないという翁長知事を最後まで支えていきたい」と力強く語りました。そして事故当時の生々しい体験を静かに、絞り出すような声で語りました。「突然ドカーンと大きな音がして子どもたちは『せんせーい!』と私のところに駆け寄ってきた。屋根の軒先のほうに爆弾のようなものがささっている。あれが落ちたら大変なことになる。私は子ども達を室外に避難させて最後に教室から出た」「出た途端、目の前の2年生の教室から火だるまになった子供たちが飛び出してきた」・・・新里先生の口から語られる一語一語に、参加者は息をのむように聞き入っていました。教師ととして『もし自分がその場にいたら・・・』と想像したのでしょう。「沖縄の不条理な現実を変えるのは若い皆さんの力にかかっています」新里先生は最後にこのように述べて約30分の講話を閉じました。

 講話のあと、一行は久高会長の案内で墜落現場のフィールドワークに移りました。旧6区5班、旧6区8班を見てまわり、宮森小学校に向かいます。仲よし地蔵前では犠牲者の冥福を祈り、全員で黙祷を捧げました。献花も行われました。

 昨年運動場に米軍ヘリの窓枠が落下するという衝撃的な事故に見舞われた普天間第2小学校。人身事故にはならなかったとはいえ、一歩間違えれば大惨事になっていたはずです。59年前に起こった宮森の悲劇を二度とくりかえしてはならない。今回のフィールドワークと新里先生の講演を通して、参加されたみなさんは、きっとこの決意を固めたことでしょう。

戻る